刺激はないなんて嘘だった。
「胸にも付いてるんでしょ、玉、見せてよ霞」
 その一言は、観覧車が動き出した瞬間に発せられた。
 係員がドアのカギを外側からおろしたその時に、まだ地表という高さで外からも当然丸見えだろう。
「あ……」
「早くしてよ」
「はい、ご主人様」
 シャツを捲り上げると、乳首にぶら下がった二つのピアスが露呈する。
「あはは、面白いね……じゃあご褒美だよ。霞」
 そう言ってボタンが押され、
「あひん! やぁ……ああ……」
「そうそう、ここに並んでいるときにね、あの人から追加もらっちゃった」
 管には新しい浣腸が接続された。
「三つもあるからゆっくりと入れてあげるね、霞」
「ひぃ! ひぃいい!」
 揺らされるピアスと浣腸、全部の刺激で何も考えられない。
「お返事は?」
「ああ……あひん」
「本当に霞はバカだなぁ……」
 その後地表に戻るまでの約一時間、ボタンは押されたまま、そして三本で1500mlの浣腸液は霞の体内に消えていた。