「プレゼントを配ってやれよ、霞ちゃんの手でさ」
 教室の中心で持ってきた袋を開けて、子供たちに見せる。
「わz!玩具がいっぱい!」
 こんなものを普通に玩具と呼ぶだろうか。
「みんな、好きなおもちゃを取って良いんだよ、そして直ぐにこのお姉ちゃんで遊んでみよう!」
「「「はぁああい」」」
 きれいな返事、それだけでここが普通じゃないってことが理解できる。
「霞は治療の為にこれを使わないといけないんだ、だから痛いほどに使ってあげないとだめだよ」
 先頭にたって音頭を取るのがご主人様。
「はぁ……」
 気が重かった。