「ひとまず……」
言葉をもう一度繰り返すも、なにをするべきか思い至らない。
「あ……」
自分がこんなにも咄嗟の展開に弱い事を理解させられる。
「ひとまず!」
なにも考えがまとまらないままに、廊下に出ていた。