「ふぅ……」
 本当にホッと一息と言った感じで、霞は呼吸が出来るようになった。
「理解したかな? 百地、いや霞!」
 残虐な表情になる正樹くんは、征服者のそれだろう。
「理解はしましたが、これは何なんですか?」
 この学校では理解できない代物で……でも普通の男子学生である正樹くんがそのコントロール装置を持っている。
「知りたいのか?」
「はい、気になりますので、いくら調査しても中を透し出来ませんでした」