「霞ねえ、久しぶりだな」
「ええ、八雲君こそ……忙しいの」
「世界中が新しい敵の出現に戸惑っているし、ヨーロッパも例外じゃない」
生き生きとした八雲君の声に癒される。
「そう、頑張ってるんのですね」
「ああ、そこでなんだけど……」
それを見ていたご主人様は、普通にご機嫌斜めだった。