「は、入りました……」
 全身に汗が噴き出す。
 白衣が汗で張り付いて気持ちが悪かった。
「良く出来た」
「今日は……」
「ああ、もう終わりだ……講義も全部終わってしまったし、霞も帰って良いぜ」
 いったい何をしに大学へ足を運んだのだろう。
「は、はい……」
「ちゃんと毎日登校するんだぜ!」
「え?」
 もう、来ないでも良いと思えていた。
「わかってないな」