ヘタ……
「はぁはぁはぁはぁ……」
「霞は良い牝奴隷だよ」
スイッチを手の中でグリグリしながら正樹くんはうれしそうに霞を見下ろしている。
「そう、ですか……」
「そうだよ」
嬉しくもない言葉だった。
そもそも研究者になりたくて入った大学で、勉強ができないのであれば意味がない。
「本来このスイッチでピアスを揺らして呼び出すものらしいから、家にいても揺れたら大学に来てね」
「……はい……」
逃げ場はない。