「そのあたりが流出して、もしかしたら世界中で閲覧が可能と言うことでしょうか……」
 気になるのは、色が変わっている所。
「海賊戦隊ゴーカイジャー」
 そこに記された記録には先があった。
 二人の女戦士が、ゴーミンやその他の宇宙人達に、魂まで陵辱されている姿が……
「これが……」
 身体の奥で、加虐の炎が反応している。
 平和になった世界は全部嘘だったのだろうか、肉体は性欲亢進症を発症させられたまま放置され、この記録が見れるようになった日から大学の他の生徒達はザンギャックの事を言わなくなった、それどころか霞の肉体で実験していたっ事も忘れたようだった。
 更衣室にも、何もなくなっていた。
 まるで、あの日々が無かった事にでもされてしまったようだ、でも霞の身体は今も熱く反応しているのだから。
「どういう事なのかしらね……」
 ドキドキしてるのは、肉体が暴走してるのか。霞が調教されたメス奴隷だからなのか。
「もう、戦士でもないのかも……」
 ラスト忍者レースは、終わってない。
「終わってるのかな……」
「なら、終わらせようか?」
 気が付かなかった、それほどに忍者としてもうダメなのだ。
「誰?」
 霞の周りに異空間が広がっていく。
 隠れ身も何も手の届く範囲では、今は出来ない。
 それどころか、手の届く範囲に何もなくなっている。
「ご主人様って言えばいい?」
「え?」
 心臓の鼓動が早くなる。
 今までぼやけて見えなかったその場所に、彼がいる。
「淫らなる力を貰うよ、ニンニンジャーの淫らなる力をね」
 そこまで聞いて、脳細胞が少しだけ活性化する。