「ええ。この大学は私の夢に一歩近づけることができますので。……はるな先輩もそうではないのですか?」
 霞は科学者になる夢を抱き勉学に励んでいる。ザンギャックの科学力のお陰でこの大学は地球1の宇宙科学を勉強できる。講義を受けても良いと言われたからちゃんと通って来ている。
「……ええ、そうね」
 はるなの返事が、少し違和感があったとしても霞には感じ取れなかった。