「おい……歩きが遅いぞ?」
「……わん」
「ったく、浣腸液が足りないのか? もっと入れないとな……」
「わ……わんっ!?」
 楽しくなったのか、正樹くんは、いちいち霞に変な事を返事させる。
「ったく、減ってなくない?」
 浣腸液が体内に入らない様に高さを微妙に変化させながら空気圧と、腹圧による逆流を均等化していたのだ。
「……わん」