「あなたの更衣室はここじゃないですか?」
横沢が連れてきたのは、女子更衣室ではなく管理科の備品管理室だ。
「な!」
「組織的には戦力部隊に女性はいない事になっていますから、不必要なスペースはいらないという判断は正しいと思いますよ、ましてやあなたは備品なんですから、この部屋こそが貴方が着替えるべき部屋ですよ」
淡々と言われる言葉に恐怖は今更感じない、でも組織として既に人ではないという判断されているという事が悲しかった。