「ごめんなさい!」
「あわてなくて良かったのに」
 待ち合わせ場所で彼は読書をして美佐子を待っていた。
「でも……あなただって部活あったんでしょ?」
 彼は体育担当で、いまの学校でもスポーツ関係の部活顧問を三つ掛け持ちしている。
「君を射止めてからの移動で、やっかまれてる」
 腕を抱きながら彼の視線を下半身から遠ざける。
「まさか」
 結果ノーパンノーブラだけじゃなく、長いスカートもパンツも切られていたのだ。