「まさかこんなに……」
連れて行かれたのは、遺伝子研究所内の一番奥にある倉庫のような場所だった。そして、そこには日下くん以外の研究員が捕まっていた。
「だ、大丈夫ですか? 皆さん間もなく助けは来ますから諦めないで!」
みな暗い目をして生気が無く見えた、医者としての使命感が小夜の中でムクムクと湧き上がるの、のだが一つだけ小夜が忘れていたことがあった……
「ああ、大丈夫になった気がするよ」