「散歩に行くぞ、マゾ小夜!」
ちょっとした傷心の後で自分の部屋に入った瞬間に警備員に投げつけられた言葉だった。
「え?」
まさしく帰って来たばかりの小夜にバスケットに詰めた陵辱アイテムを手渡してくる。
「行きたいだろ? 露出狂なんだし、俺が玄関で観ていて半分以上は裸で帰って来るからな、あ、そういえば今日は服を着ていたな」
そう言いながら、警備員はビールのケースを持ち上げる。
「よっと、ほら」
そう言われてケースと一緒に持っているリードを持たされる。
「わかってるよな」
小夜は無言でそのリードを自分の首輪に取り付けた。
「よし行くぞ」
目的地は都心にあるにしては簡素な公園で、小夜のマンションから歩いて5分ほどの場所にあった。 |