ピッ
『小夜ちゃん……』
 昼間に別れを告げたばかりの日下くんの声、小夜の中にもまだ未練があったという事だろうか、その優しい声色に一気に未来を考えたことを思い出す。
「日下くんっんん❤❤!!」
 いきなり300㏄程のビールが浣腸されたのだった。
『小夜ちゃん? どうしたの?』
 小夜が口を開こうとするたびに、一塊のビールが注入される。
「いっ❤! なん❤……でもっ❤❤ ないわ……平気よぉ❤」
 受け答えもボロボロになってしまう。
『そうか、今更迷惑だよね』
「ちが! 違うわよ……あんな事を言ってしまったから……連絡もらえるなんて思ってなかったっぐぅ❤」