「呼び出すからな、また小夜ちゃん……小夜を呼び出すからな、こんなふしだらな女だったとはいえ、使ってやるからな」
 完全に小夜の肉体に魅了されてしまっている、今までは同じ研究者としての尊敬が大半を占めていた感情が、色欲に染められている。
「日下くん……」
 目の色が変わって、いつも小夜の周りにいる男たちと変わらない一人の凌辱者に成り下がっている友人が悲しかった。
「元々、弱い人だったものね……」
 それもこれも、今日会ってしまったっ事が罪としか思えなかった。