「マゾの小夜の事だから、これは知ってると思うが……」
 天井からぶら下がっている器具を見せながら、そこで言葉を切るのは、もちろん。
「あ、アナルフックでしょ」
 小夜に答えさせる為なのは理解できている。
「羞恥心を無くすなよぉ」
 散々弄ばれた小夜が、アナルフックの言葉を発するだけで赤くなっているのが警備員にはたまらないのだ。
「つまりアナルに入れるものなんだが、今日はホースが入っているから、こっちな!」
 前をゆっくりと押し広げながらアナルフックを近づける。
「子宮迄入れるぜ」
「ひんっ」
 恐怖に言葉が出る、言葉が出ても。
「いっそう濡れて来たじゃねえか」
 肉体が期待していた。