「ああ……」
玄関ホールまで来た小夜を当たり前の様に警備員が待っている。
「おはよう」
「おはようございます」
当たり前の様にくり返される茶番の日常。
「服を……」
その日の気分で選ぶ女性としての当たり前のコーディネイト、それすらも許されない状況で与えられる小夜の服。
「待てよ、服を着る資格がまだねぇなぁ」
「え?」