『ご乗車のお客様は整理券をお取りください』
ピーッ
一人づつバスの乗車手順を終えて行く。
「何処まで行くのかしら」
「それは俺たちも教えて欲しいなぁ」
全裸のままで、整理券を取った小夜の背後から男性が声を掛けてきた。
「え?」
「時間がどのくらいあるのか知っておきたいからなぁ」
ニヤリと男性は笑うと整理券を抜いた。