「誘われてる……」
 その淡い光は、小夜のキラメンタルと同じピンクに輝いて零れる。
「あの全裸の女……」
「まただな、これは……」
 その光に当てられた乗客たちが集まって来る、名誉市民としてピアスコントローラーを押した男性のみならず、乗客の殆どが小夜に近づいて輪を縮めている。
「え、なに?」
「この身体なら全員相手でも全然平気だよな」
 名誉市民の男性が促すと我先に小夜の身体を求めて手を伸ばす。
『危険回避の為、緊急停車致しまぁす、次の発射は危険が回避されたと確認されてからになります』
 運転手はバスを止めると、その輪に加わった。

 その光は、小夜のキラメンタルによって育てられ、キラメンタルと反応して発せられる輝きだった!
 小夜が絶頂した瞬間に発せられその時小夜の肌を見た異性は小夜に惚れてその体に性的な何かをしたくなるという効果を持っていたのだ!
 遺伝子研究所のメンバーがザンギャックをも超える発明をした瞬間だった!