「終わったみたいだね」
 全部の患者が小夜の肉体だけが目的で、その中の数人には怪我を悪化させるという愚挙を小夜自身が犯してしまっている。
「罪深いな」
「ああ……これは本当に患者の為になると思っているの?」
「みんな喜んでいただろう?」
 喜び、きらめきを与えるのは……そう、小夜の仕事だと思う。