「はい」
ベッドに座っている小夜に対して、彼が手にしていたイチジクが返された。
「浣腸オナニーでしょ、そこでして良いよ」
来客用の椅子に腰かけながら、彼はじっと小夜を見つめている。
「えっと、そう言うのとは……」
「え? 何か言った小夜先生ぃ」
小夜の言葉なんて聞いていない、彼の中での答えはもう出てしまっているらしく、それ以外を受け入れる気などないのかもしれない。皮脂に小夜が閉じ合わせているスカートの隙間を凝視している視線が感じ取れるのだ。