「さて、行くぞ」
 結果として四つん這いのままリードを引かれて進む事になってしまう。
「ちょ……❤」
 街中をイヌの様に首輪を引かれて歩く。
 ズキン……
 地面にひかれたタイルに擦れて膝が痛い、そしてそれが更に変な気持ちにさせる。自分の今のありようが完全に人としての枠を逸脱している事が小夜を混乱させる。