「ああ❤……」
帰り道の感覚は、出掛けて行くときとはまた全然違うものになった。もう一人の自分と出会い、同じようにピアスで前後不覚、意識を飛ばされる迄TV局のスタジオで逝かされ続けて、気が付けばまた腰が絶たない状態にまでさせられていた。
「帰って来たぜ……ここが小夜さんのいるべき世界って事だな」
ココナッツベイの社員は小夜のリードを引きながら、少し安心したようだった。