ブブブブブ……
 微振動はずっと続いている、我慢できなくなるまでそうされているのもたまらない。
「トイレに……」
 遊園地の入り口を入ってすぐに、そう言って日下くんの側をいったん離れる努力をする。
「本当に慌てて来てくれたんだね、この辺で待っているから行って来て」
「ありがとう」
「でも嬉しいなぁデートでそう言う事を言ってくれるなんて、関係が近づいて来たんじゃないかなぁ?」
「あはは……」
 盛大に勘違いしていてもらって、小夜は小夜を辱める為に近くにいるであろう男に見つかりに行くのだ。