グイッと腕が引かれる。
「こっちだ!」
「え?」
予想通りに、小夜が一人になって日下くんの側を離れた瞬間に本日の名誉市民さんが小夜の腕を取った。トイレに向かって歩いていた小夜をそのまま男子トイレの方へ引っ張り込む。