「面白かったね」
「ええ、スリルがあったわねっんん」
幾つかのアトラクションを終えて寄った軽食でも背面の座席から浣腸される。
「この遊園地は面白いよね」
「ええ」
誰も小夜が浣腸されていても不思議がらないという不思議に、何処までも関係者しかいないんじゃないかという不安が湧き上がってくる。
『今日ここに居る全部が名誉市民だというの、そんな事あり得ないわ……』
必死に否定しても、否定しきれない恐怖があった。