「じゃあ、出口でな」
 ポイと順路に戻される、もちろん露出が多くて恥ずかしかったとはいえあれでも大事な部分を隠していた衣類は返してもらっていなかった。
「うそっ」
 身に着けるのはピアスの穴を通したストリングスのみで、こんな人が集まるはずの場所へ戻されたのだ。
「あれ? 小夜」
 日下くんが背後の気配に気が付いたらしいのが遠くに見えた。