「30分しかないんだから、相手する人数はけっこう多いぜ?」
パンパンと腰を打つつけながら、先ほどの名誉市民は嬉しそうに列を指差す。
「こ、」
男子トイレには、今日初めてのみるような名誉市民が列を作って待っていた。
「こんなに……」
遊園地の中にどれだけの人が名誉市民なのか、理解が追い付かない。
「うそでしょ……」
地球は、地球人の物なのか不安になるのだった。