夜にディナーがセッティングしてあるという事でお昼は軽食でと言う提案は小夜からだった。
「良いの、ここの遊園地にもけっこう良いの食べさせるレストランがあるって聞いたよ」
「一日中良いもの食べたらお互いに財布の中身が心配でしょ?」
 当然、浣腸されながら何かを食べるはキツイから、少しでも軽く済ませたいという本音はるのだが。
「流石小夜ちゃんだ!」
 彼は別の何かに想いを馳せて、喜んでいるようだった。
「あのベンチ良いんじゃない?」
 遊園地が見渡せるような場所にベンチがあった、背後に植えられた植物により木陰も作られていて、学生デートの様だと小夜も嬉しくなる。
「こういうのは、学生の頃にやっておきたかったかな?」
 ついそう言う言葉がでてしまう。
「僕は、今で良かったって思うよ……あ、あのハンバーガー美味しいね!」
 何かを必死に隠す様にハンバーガーを頬張る日下くんを見つめながら。
「本当に美味しいわね」
 小夜もバーガーを頬張った。
 ゴポリ……
「ん❤」