木陰に潜んでいた名誉市民たちは去り行く二人を黙って見ている気が無くなったらしい。
「気に入らない」
ぼそりと呟く……
「そうだな」
同意の声と、頷きが起こる。
「なら次のステップという事だな」
誰もが納得の顔をしている、ただただ日下に嫉妬しただけなのにである。
ヴヴンッ!
「ひぁああ❤❤!」
強制的に二人のデートを彼らは終わらせたのだ、しかも遊園地内のただの往来でピアスが揺らされたのだった。