「大丈夫ですか?」
「先生!」
通行人から連絡があったとばかりに麻酔科医は現れた。もちろん先ほどまで他の名誉市民と一緒になって二人の様子を観察し、タイミングを見計らっていたというのに。
「ちゃんと処置しましたか?」
医者としての顔を崩すことなく、日下に対する。
「はい、なのに小夜ちゃんが苦しそうで……」
医者が現れて安心したのか、もうひたすら何とかして欲しいと訴える。
「まあまあ、これは想定内ですから、ほら」
ボフンッ!
「ひぃん❤❤!」
小夜の下腹部から物凄い爆発音が聞こえたのだった。