「ひん!」
 尿道栓に繋がった紐を引かれれば当然のように栓のふたが開く。
「ああ……」
 快感と同時に訪れるのは衆目の中での排尿という事実だった。
「ほら行きますよ、小夜先生を待ってる人がいっぱい居るんです」
 待っている、小夜の助けを待っている患者なら大歓迎だ、沢山の人の命を救いたいという幼き頃からの夢は今も変わりなく小夜の中にあるのだから。
「ど、どこに……」
 恐らく待って居るのは小夜の医者としてのスキルではなく、牝奴隷としての肉なのだ……
 ジョボジョボジョボ……
 紐を引かれた結果は子供でも分かるような事象でしかない。
「綺麗なお漏らしですね」
 管理された尿道の蓋によって、排尿は絶えず蓋を開ける行為によって行われる。
 たとえそれが徒歩の最中であっても、だから今小夜の股間から迸る黄金水は小夜の意思とは無関係に行われる物理現象だった。
「何処に行きたいですか?」
 何処にも行きたくはない、でも彼らはもう答えを知っているようだった……