ぐいっっと小夜の肩を抱き寄せると。
「いつもは裸なんだから、これの方がよっぽど身を隠してると思うがね、これは私の優しさという物だよ」
「はぁ……」
 なんて事を言い出すのだ、基本的に小夜は普段ちゃんと服を着させられているのに、全裸が基本とか言われると今更ながらに、この病院がザンギャックとベタベタな関係なのだと理解するしかない。
「さあ、着替えたまえ」
「ここでですか?」
 着替えには更衣室がちゃんとあるのだから。
「無論」