「ふう……」
意を決して胸を張って廊下を歩く、ビキニの赤い紐がまるで小夜の裸身を縛り上げているようだ。
「そう来ましたか……」
車椅子の入院患者が、そう呟いたのが小夜にも聞こえた。
「くっ……」