「久しぶりにこれ着けて帰ろうか?」
「え?」
 見覚えのある鞄が提示される、そう忘れるはずのない代物だが……
「嫌じゃないだろ?」
「そんなわけ!」
 しかし、スタッフの言い出した事に小夜は逆らう権利を有してはいないのだ。