「日下くん……ごめんね……」
そう、もう会わないだろうと先にあきらめたのは小夜だった、その躊躇の間に施設ごとザンギャックに利用される結果になって、遺伝子研究の第一人者だった日下くんを浣腸液研究などという人類にとってまるで役に立たない研究に従事させることになってしまったのだ。
「だらしない女……」