入院してる子供たちの為に七夕準備をしている小夜の元に、子供達が駆け寄って来る。
「何してるの?」
「ええ、明日は七夕ですからね、短冊にお願いを描いてこの笹に吊るしてくださいね」
子供達の明るい顔が小夜を嬉しくさせる。
「何でも良いの?」
「ええ、何でも良いですよ、お願いを描いて下さいね」
「分かった! でもその前に……」
子供達の手は小夜の白衣を掴んでいた。