「こんな……」
もう、朝日がカーテンの隙間から射していた。
部屋中には小夜を嬲った器具が転がり、テーブルにはビールの空き缶や空き缶を灰皿にタバコの吸い殻が転がっている。
「なんでよ……」
小夜の身体から出た強い牝臭の他に、圧倒的な男の匂いが部屋にこびり付いていた。
もう、ここは小夜の安らぎの空間では無かった。
ここまでも、小夜を調教する為の部屋になってしまった。
『マゾならマゾらしくするんだな……』