「大治小夜さん?」
 その異様なマスクマンはそう問いかけて来た。
「はい」
「キラメイピンク?」
「はい」
 隠すべき事ではないのであっさり答えるってしまう、彼はちょっと拍子抜けしている様に見えた。
「じゃあ……」
 ポチッ
 ブブブブブブブブブブ……
「んひん❤!」
 彼の手にはピアスコントローラーが握られていたのだった。