「レントゲン、出来てますよ」
充瑠くんたちのレントゲンだ。
その場で中を確認し、映っているものを見て理解する。
「ここで、何とかできる類の病気じゃないですね」
「へぇ……そんなけバイブが揺れてるのに冷静に判断が出来るんだね」
そう、小夜は自分がどうかよりも優先するべきものがある。
「人命がかかってるのよ……」
耐えているとか、どうかではなく、やるべきことが目の前にあるだけだ。
「行くわ!」