「え?……」
 通路で見かけたのは、先ほど充瑠くん達を救急車で連れて来た救急隊員だった。
「あれは、大治先生の先輩だよ」
「先輩?」
「そう、露出症治療中で全裸治療証が発行されてるのだ、あと看護師にも一人いるよ」
 全然、気が付かなかったが……あれが当たり前の治療であるはずがない。
「酷い事をされている人が、私の他にもいっぱいいるという事ですね……」