「俺たちの前では」
「全裸って言うんでしょ?」
公園の片隅、今は誰もいない様に見えるのだがここは紛れもない屋外だというのに。
「聞き分けが良いじゃ無いか?」
「抵抗しても時間が伸びるだけだと分かっているものね、そう言うのは無駄だと思うから」
それこそ、人の命を守る為なら何だって出来る気はする小夜なのだが、自分自身の為にはそんな力は湧いてこないと思えるのだった。
「そんな態度だと、こっちは嬉しくないのだがなぁ?」
「知らないわよ、そんな事」
相手の気持ちを慮るにしても、自分を凌辱して来る男に何を慮れば良いのやら、流石の小夜にも想像することも出来ない…… |