「自分で帰るんだから、コテツは偉いよ」
庭先から道場へ向かう先に、コテツの犬小屋はあった。
ようやく四つん這いから解放された小夜もその前を通る、もちろんリードを引かれて。
「え?」
大きめ作られた犬小屋の中で、先ほどまで小夜と交尾していたコテツが休んでいる。