べしっ
「きゃっ!」
 服に手を伸ばした瞬間に、コテツの後ろ脚が小夜の頬を蹴った。
 合気もなにもあったものではない。
「コテツ……」
 ドキンッ……
「バウ!」
「え?❤」
 コテツが嗅ぎ取ったのは、自分の所有する牝の匂い。