その日も朝がやって来た。
「ああ……どうしよう……」
隣では、小夜のご主人様であるコテツがまだ眠っていた。
「なんとか……しないと」
あれから、コテツはひと時も小夜を離さなかった。
逃げ出そうとしては、犯され。離れようとしては犯された。
数日が経ち、ずっと小夜の居場所は犬小屋の中だけだった。