シュ サッパシンッ
「べちゃぁ!」
「べちゃぁあ!」
 後ろ手に縛られたまま、咄嗟に身を翻してベチャットの足を次々に狩っていく。
「ふぅ……」
 相手が何人でも合気道を身に着けている小夜にはある程度対処する術がある。そういう技がこういう時に出せるのは日ごろの鍛錬の賜物だとは思っているのだが、もちろん全裸で使う様には練習していないわけで。
「それでも、地球に侵攻して来てる敵と戦い人の命を守るためには恥ずかしさも押えられるという事か」
 小夜の動きを見つめていたゴーミンは、これだからスーパー戦隊の牝どもはと感心していた。