「備品室か」
「そうさ、俺たちが大治小夜にさっき負けなかったのも、普段からここの備品で鍛えてたからだ」
 聞こえてくる言葉の意味がまるで理解できない。
「ああ、いい女多いものな」
「それに、この女も手放すのが惜しいじゃないか?」
「そりゃそうだ」
 備品という言葉が心に残った、証拠品であったはずの小夜はいつの間にか備品にされようとしていた……