ドサッ……
「時間ぴったりだな」
 麻酔科医は業界では天才と呼ばれている程の逸材だった、麻酔薬を使って被験者が眠る迄の時間が違ったことは過去に一度として無いと言われている。
「運ぶぞ」
 医志團のメンバーは基本的に天才外科医である小夜に集まって来た二心ある者たちの集まりだった、小夜の様な人の命を守りたいという純真な意志を持っていたらこんな事にはならなかったが、でも小夜の光がそれを跳ね飛ばしてきたのだが、今日はベチャットの汚濁液による淫気が小夜から溢れていたのだ。
「こんなチャンスは二度とないからな」
 欲望に対する枷が効かなくなっていたのだ。