「もう、大丈夫かな」
踵を消すと、スルリと上着を脱いでいく。
「ふう……」
ため息をつきながらも命令されている通りに小夜は服を脱がなければならない、警備員に支配された生活の中で決められた一つのルール、マンション内では全裸でいる事UMA探索部の部室に次いで二か所目、病院内でも時折治療名目での全裸はあるものの、完全な全裸という事ではマンションが一番広い空間だった。